零細IT企業経営&2児の父となった、あがたの個人ブログです。

「昔の夏はもっと涼しかっただろ!」と思い50年前の日本の気温を調べてみたところ、そのとおりだった件

連日猛暑が続き、元々なけなしのやる気が外出した瞬間ゼロになる今日このごろ、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

そんな中で某所でこんな記事を見かけました。

「昔の夏はもっと涼しかっただろ!」と思い、50年前の日本の気温を調べてみたところ、まさかの結果が…!

いやいやそんなことないでしょと思ったのでちょっと調べてみた。

まず、気象庁のページから過去のデータをダウンロードしてきます。
最近はいろんな情報が公開されてるので便利ですねー。

過去の気象データ・ダウンロード

データとしては1875年からあるようですが、とりあえずは1950年からの月平均気温と最高気温、最低気温のデータをダウンロードしてグラフをプロット。(面倒臭かったので東京のデータだけです。グラフ作成にはGoogle docsのスプレッドシートを使ってます)

んー。
たしかにあんまり変わらないように見えますが…。
でもわずかに右肩上がりなような気もします。

ちょっとY軸を変えてみます。
すべての値が収まるギリギリで、20℃から34℃とします。

あれあれー。どう見ても右肩上がり。
トレンドラインを引いてみましょう。

明らかに右肩上がりです。
最低気温のほうがより右肩上がりの傾向が強いですね。
なんとなく全体に気温が底上げされているのではないかという気がしてきますね。

上記の記事で、あまり差が感じられないのはY軸の扱いですねー。
上下に圧縮されてしまって変化がわかりにくくなっています。

Y軸変えたら確かに右肩上がりだけど、せいぜい数℃の違いじゃん!大したこと無い!という声もありそうですが、問題はこの値が全て「平均値」というところじゃないかと思います。

実際に外に出て、「暑い!」って感じるのはどんなときでしょう。
基本的には気温が一定以上になってくると暑いってことですよね。
そうすると「暑い」と感じる時間が長いか短いかが体感上重要なような気がします。
上記の最低気温のグラフの傾きのほうが大きいことから、実は温度の高い時間が長く続いているんじゃないかなーと想像します。
とまあそういう仮説も時系列のデータを気象庁のページからダウンロードできるんで、その気になれば調べられるんですが、さすがにちょっと面倒なので省略。
だれか調べてくれたら嬉しいなぁ。

結局のところ、この程度のグラフから読み取れる情報はそんなに無いですね。
上記のことから学べることがあるとすれば、同じデータを使ったグラフなのに、見せ方でずいぶん印象が変わる、というのは気をつけないといけないなということでしょうか。

あと、一応温度が上がってるからといって都市部の気温をもって地球温暖化だ!と短絡的に考える人がいますが、これもどうかなと思います。
都市部にはヒートアイランド現象がありますし、局地的な気温変動だけで地球全体を把握することなんて出来ません。

ちなみに、気象庁のページでヒートアイランド現象についても新しい報告が上がってますね。

都市化の影響による気温上昇等の解析結果について ~「ヒートアイランド監視報告2014」を公表~

この中のまとめを読むだけでも結構ためになります。
そういえば上記netgeekの記事で湿度が下がっているというのがありましたが、これもヒートアイランド現象で説明がつきそうです。

というところで今回はここまで。

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